ここから本文です。

第12回秋華賞レース回顧録

第12回秋華賞

ダイワスカーレットが、桜花賞に続く2冠制覇


今年のハイレベルな3歳牝馬の女王を決める第12回秋華賞は、桜花賞馬ダイワスカーレット(安藤勝)の勝利で幕を閉じた。


第12回秋華賞のレース前には、ダイワスカーレット、ウオッカ(四位)及びベッラレイア(武豊)で人気を分け合っていたが、ダイワスカーレットが、3強対決に決着をつけた。


ダイワスカーレットは、好スタートを切ると、逃げるヒシアスペン(池添)から離れた2番手を抜群の手応えで追走した。


そして、ダイワスカーレットは、3コーナー辺りから馬なりでヒシアスペンを交わして早めに先頭に立ってリードを広げると、2着のレインダンス(武幸四郎)以降を寄せ付けずに、先頭でゴールした。


ダイワスカーレットの第12回秋華賞の勝利は、自ら早めに先頭に立つ横綱競馬によるものであり、内容的な価値は高い。


しかしながら、1000m通過59秒2、1400m通過1分25秒2のラップは、今の京都競馬場の高速馬場を考慮すると、スローペースである。


つまり、ダイワスカーレットの強さを否定するわけではないが、ウオッカとの差は、上がりの速い先行有利の展開に恵まれたものであることも否定できない。


よって、競馬理論は、ダイワスカーレットに今後も高い評価を与える必要があると判断しているが、ウオッカとの決着が完全についたとは考えていない。


つまり、秋華賞の勝利でダイワスカーレットのマークがきつくなれば、ペースが上がるので、ウオッカが逆転する可能性が高まると競馬理論では判断している。


第12回秋華賞の2着には、7番人気のレインダンスが入った。レインダンスは、縦長の展開の中段を無理なく追走し、向こう上面から徐々に押し上げ、3コーナーでは4~5番手に取り付いた。


そして、ダイワスカーレットが先頭に立つと、レインダンスは、ダイワスカーレットを目標に追い出されたが、ダイワスカーレットとの差は詰まらず、1馬身1/4差の2着でゴールした。


レインダンスの第12回秋華賞の2着は、今年のレベルの高い3歳牝馬世代での好走であり、時計的にも内容的にも抜群である。


また、レインダンスがダービー馬ウオッカに並ばれても抜かさせなかったことは、非常に価値が高い。


よって、ひと夏で大きく成長したレインダンスに今後のレースでも大いに注目すべきと競馬理論では判断している。


一番人気のダービー馬ウオッカは、3着に敗れてしまった。


ウオッカは、スタートを切ると、1コーナーまで行きたがるそぶりをみせたが、四位騎手に抑えられ、後方15~16番手からレースを進めた。


そして、ウオッカは、大外を回って進出し、直線でも大外から33秒2の脚で伸びてきたが、3着に破れてしまった。


ウオッカの第12回秋華賞の3着は、上がりの速い競馬で脚を余した感が強く、悲観すべき内容ではない。


よって、四位騎手がウオッカをもう少し前の位置に導いていれば、ダイワスカーレットと差のない競馬になっていただろう。


ただし、ウオッカは、レインダンスに並びかけたところで、脚色が同じになってしまったことには少々ガッカリした。


牝馬のダービー馬ということもあってウオッカは今後も人気になるので、実力と人気のバランスを考慮し、ウオッカの評価を決定していきたいと競馬理論では判断している。


3強の一角のベッラレイアは、4着に敗れた。


ベッラレイアは、一か八かの最後方集団から競馬を進め、直線勝負の競馬に徹した。


それが功を奏して、ベッラレイアは、レースナンバーワンの32秒9の脚で追い込んだが、いかんせんペースが遅すぎて、4着に追い込むのが精一杯であった。


ベッラレイアの第12回秋華賞の4着は、スローペースの展開で脚を余したものであり、ペースが上がれば好走できたはずである。


よって、ペースが上がりそうなレースや外が伸びる馬場で行われるレースでは、ベッラレイアに高い評価を与えるべきである。


競馬理論は、以上のように、ハイレベルな第12回秋華賞のレース内容を分析した。


今年の3歳牝馬のレベルの高さを考えると、第12回秋華賞の上位4頭の馬は、今後のG1戦線でも好走する可能性が高いので、常に注意を払う必要がある。


特に、ダイワスカーレット及びウオッカは、古馬や牡馬相手でも通用する可能性が高い。


よって、競馬理論のファンの方は、ダイワスカーレット及びウオッカに、今後のG1戦線でも大いに注目して欲しい。

検索
レース回顧録バックナンバー
2008   2007   2006   2005   2004  
レース回顧録
G1・メインレース予想を無料配信中>>