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第12回マーメイドステークスレース回顧録

第12回マーメイドステークス

夏競馬の最初の重賞となった第12回マーメイドステークスでは、上がり馬ディアチャンス(武豊)が混戦を制して快勝した。


ディアチャンスは、シェルズレイ(岩田)が作る超ハイペースを中段から追走した。そして、ディアチャンスは、3コーナーすぎから内を突いて追い上げ、直線でもポッカリと開いた最内から差し脚を伸ばして、2着のサンレイジャスパーに1馬身以上の差をつけて快勝した。


ディアチャンスの第12回マーメイドステークスの勝利は、ディアチャンス自身が力をつけていることも確かであるが、53キロの軽ハンデと開幕週のイン有利の馬場を無駄な距離を走らせなかった武豊騎手の好騎乗によるものが大きいだろう。


つまり、第12回マーメイドステークスにおけるディアチャンスのレース内容自体には、高い評価を与えることができない。


よって、ディアチャンスは、牝馬限定戦であっても、今後のレースで一線級相手に通用する可能性は低い。


そこで、第12回マーメイドステークスの勝利によってディアチャンスが次走以降で過剰に人気になるようであれば、競馬理論は、ディアチャンスを軽視して予想すべきと判断している。


2着には、サンレイジャスパー(佐藤哲)が追い込んだ。サンレイジャスパーは、中段の外目からレースを進め、4コーナー辺りから大外に持ち出されて追い込んだが、2着が精一杯であった。


サンレイジャスパーとディアチャンスとの差は、内と外を回ったコース取りの差でしかなく、レース内容的には互角といえるだろう。


つまり、サンレイジャスパーは、第12回マーメイドステークスで4度目の重賞2着となったが、内容的にはいつ重賞を制してもおかしくないレースを続けている。


よって、サンレイジャスパーが、メンバー次第ではいつ重賞を制してもおかしくはない能力を秘めていると競馬理論では判断している。


3着には、去年のマーメイドステークスの覇者ソリッドプラチナム(小牧太)が追い込んだ。ソリッドプラチナムは、最後方のインで脚をためて、直線で大外に持ち出されると抜群の切れ味を発揮し、サンレイジャスパーにクビ差まで迫る3着に追い込んだ。


ソリッドプラチナムは、去年のマーメイドステークスの覇者でもあるように、マーメイドステークスの舞台の阪神2000mが最も得意なコースなのだろう。


ただし、第12回マーメイドステークスにおけるソリッドプラチナムの3着は、シェルズレイの作った超ハイペースの展開に恵まれたと見ることもできる。


近年の競馬ではスローペース症候群と言われるほどペースが落ち着きやすいため、追い込み一手のソリッドプラチナムに常に安定した成績を望むのは酷である。


よって、先行馬が揃ってペースが上がりそうなレースやシェルズレイのような折り合いがつかない馬がいるレースにおいては、ソリッドプラチナムを重視して予想すべきと競馬理論では判断している。


競馬理論が本命に期待したシェルズレイは、ゴール前で粘りを欠き4着に敗れてしまった。競馬理論は、休み明けとなる第12回マーメイドステークスであればテンションが上がらないと想定し、シェルズレイを本命に予想した。


しかしながら、シェルズレイは、1コーナーでコスモプラチナ(藤岡)に並びかけられると折り合いを欠いてしまい、1000m通過58秒0、1400m通過1分21秒7というマイルのレースのような流れで逃げてしまった。


シェルズレイが、いかに能力が高くてもこのような超ハイペースで逃げてしまっては2000mの距離で粘り込めるわけがなく、直線に向くと失速し、4着に敗れてしまった。


しかしながら、シェルズレイは、4着に敗れはしたものの、勝ったディアチャンスとは0秒3差に踏みとどまっており、能力の高さは証明した。


但し、去年の秋以降の競馬を見る限り、シェルズレイに折り合いをつけるのはかなり困難である。
よって、競馬理論は、シェルズレイを、2000m以上の距離で重視して予想してはならないと判断している。


一方、スピードが生かせるマイル程度の距離であれば、シェルズレイは自身の持ち味を発揮し、好走する可能性が高い。


以上のように、競馬理論は、距離に応じて、次走以降におけるシェルズレイの評価を決定しようと考えている。


第12回マーメイドステークスは、武豊騎手の好騎乗によってディアチャンスの勝利で幕を閉じた。しかしながら、ディアチャンスの勝利は、展開に恵まれたものであり、尚且つ、第12回マーメイドステークスのメンバー自体のレベルも低い。


よって、第12回マーメイドステークスの結果が、秋のG1戦線に結びつく可能性は低いだろう。


ただし、自分の競馬ができていないシェルズレイが、短距離路線に進むようであれば、人気を度外視して狙ってみようと競馬理論では考えている。

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