第48回宝塚記念は、一番人気の3歳牝馬ウォッカ(四位)が敗れたものの、三番人気のアドマイヤムーン(岩田)及び二番人気のメイショウサムソン(石橋)の上位人気馬同士で決着した。
アドマイヤムーンは、1000m通過57秒5というハイペースを、中段よりやや後方の外から競馬を進めた。
その後、アドマイヤムーンは、メイショウサムソンよりも仕掛けをワンテンポ遅らせるように、3コーナー辺りから馬場の綺麗な外を進出し、4コーナーでは早くも先頭を射程距離に捉えた。
そして、アドマイヤムーンは、先に抜け出したメイショウサムソンとの叩き合いを制し、2着のメイショウサムソンに半馬身差をつけてゴールし、念願の国内G1制覇を果たした。
アドマイヤムーンの宝塚記念の勝利は、展開に恵まれたものではなく、完勝といっていいいレース内容であった。
よって、充実期を迎えたアドマイヤムーンが、現在の古馬中距離戦線における最強馬であると考えても問題ないだろう。
そのため、アドマイヤムーンは、次の目標となる秋の天皇賞秋でも、去年の3着の雪辱を果たし、好勝負する可能性が高い。
つまり、第48回宝塚記念の勝利によって人気が増したとしても、アドマイヤムーンには常に高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
2着には、天皇賞馬メイショウサムソンが入った。
メイショウサムソンは、中段から競馬を進め、4コーナーで早め先頭という横綱競馬で勝利を狙ったが、ゴール前でアドマイヤムーンに差されてしまい、2着に敗れてしまった。
メイショウサムソンの第48回宝塚記念での2着は、ハイペースの展開を早めに仕掛け自ら勝ちに行ってのものであり、レース内容的にはアドマイヤムーンと互角以上の評価を与えることができる。
競馬理論は、これまでのレースで展開に恵まれて好走を繰り返してきた感が強いメイショウサムソンに、あまり高い評価を与えるべきではないというスタンスで予想をしてきた。
そのため、競馬理論は、第48回宝塚記念においても、メイショウサムソンを押さえ評価にとどめてしまった。
しかしながら、第48回宝塚記念のレース内容を分析すると、メイショウサムソンが、以前よりもかなり力をつけてきており、春のクラシック2冠馬に恥じない能力を身につけたことが分かった。
よって、競馬理論は、これまでのスタンスを崩し、次走以降のレースでは、メイショウサムソンに高い評価を与えなければならないと考えている。
3着には、ポップロック(武豊)が入った。ポップロックは、ハイペースの展開を後方の外目から追走し、直線に向くと、アドマイヤムーンの更に外から追い込んだが、アドマイヤムーンとの差は詰まらず3着が精一杯であった。
4着に13番人気のアドマイヤフジ(福永祐一)、5着に16番人気のファストタテヤマ(小牧太)が追い込んでいるように、第48回宝塚記念は、差し・追い込み馬に有利な展開となっていた。
つまり、後方から競馬を進めたポップロックにとっては、差し・追い込み馬に有利な絶好の展開になったにもかかわらず、2着のメイショウサムソンから2馬身差の3着に敗れてしまった。
このことから、ポップロックは、現時点では、上位二頭(アドマイヤムーン及びメイショウサムソン)と力差があると判断せざるを得ないだろう。ただし、ポップロックは、常に一生懸命走る馬であり大きく崩れないので、メンバー次第では今後のG1でも注目すべきと競馬理論では判断している。
一番人気のウォッカ(四位)は、8着に敗れてしまった。ウォッカは、馬場の悪いラチ沿いを走る馬が不在の展開のために、馬込みで折り合いをつけることができなかった。更に、切れ味を生かすウォッカにとってはやや重の馬場状態も不利に働いてしまい、ウォッカは、まったく能力を発揮できずに敗れてしまった。
第48回宝塚記念におけるウォッカの敗戦は、不利な条件が重なったものであり、力負けではない。
よって、ウォッカは、折り合いがつき能力さえ発揮できれば、一線級の古馬相手であっても互角以上の競馬をする能力を秘めていると競馬理論では判断している。そこで、競馬理論は、今後もウォッカに高い評価を与え、レース内容に注目していこうと考えている。
以上のように、第48回宝塚記念では、ウォッカが3歳牝馬の若さゆえの脆さを露呈してしまったのに対し、アドマイヤムーン及びメイショウサムソンが古馬の底力を見せつけた。
第48回宝塚記念のレース内容を振り返ると、アドマイヤムーン及びメイショウサムソンに、ウォッカを加えた三頭が秋のG1でも中心となっていくだろう。
よって、競馬理論のファンの方も、アドマイヤムーン、メイショウサムソン及びウォッカの三頭に秋のG1でも注目して予想して欲しい。





