第74回日本ダービー(東京優駿)

第74回日本ダービー(東京優駿)は、ウォッカ(四位)が64年ぶりとなる牝馬によるダービー制覇の達成で幕を閉じた。


また、2着には、14番人気のアサクサキングス(福永祐一)が粘り込み、第74回日本ダービーは、馬単97,890円、3連単2,155,760円という大波乱の決着となった。


第74回日本ダービーが大波乱の決着となった最大の要因は、先週の競馬とは一変してインが有利となっていた東京競馬場の芝コースの馬場状態といえる。


オークスが行われた先週の先週の芝コースとダービーが行われた今週の芝コースは、いずれもCコースであり、急激な変化は通常ならば起こりえない。


しかしながら、ダービーDAYの芝コースでは、6Rで8頭中7番人気のリバイバルシチー(福永祐一)の逃げ切り勝ち、8Rで14頭中9番人気のオートゼウス(小林淳一)の逃げ切り勝ちなどのように、インを通って競馬を進めた馬がことごとく活躍していた。


競馬理論は、ダービーの前日の土曜日の競馬を分析したときにも、インが有利になっているのではないかと思ったのだが、先週と同じCコースで馬場状態がそんなに大きく変わるはずがないと判断し、馬場状態よりも能力を重視して予想してしまった。


そのため、第74回日本ダービーが行われた日の予想は、的外れなものとなってしまった。
競馬理論のファンの方には、迷惑を掛けたが、来週以降の予想で巻き返していこうと思っている。


なお、急激にインが有利になった理由は、金曜日の大雨による影響(東京競馬場の競馬理論を参照)などが考えられるが、土曜日の午後の時点で芝コースは既に良馬場に回復していることを考えると現時点では不明であるが、金曜日の大雨の影響を心配したJRAが、芝コースの内側にローラーをかけて馬場を固めたことなどが影響したものだろうと競馬理論では推定している。


競馬理論のファンの方も、当日のレース結果から馬場のどこが有利かどうかを判断し、馬券を購入して頂けるようになれば、当日の馬場状態の急変にも対応できるようになるだろう。


第74回日本ダービーを制したのは、牝馬のウォッカである。
ウォッカは、2歳時に行われた阪神ジュベナイルフィリーズにおいて、古馬の準オープンを1秒以上上回る時計で快勝しており、牡馬でも通用する能力を秘めていると競馬理論では分析していた。


更に、桜花賞を制したダイワスカーレットがオドマイヤオーラ(岩田)と1勝1敗であることや、ピンクカメオがNHKマイルカップを制したことを考えると、今年の3歳牝馬のレベルは高く、ウォッカが第74回日本ダービーを制しても何らおかしくない。


しかしながら、競馬理論は、ウォッカの2400mへの適性が分からなかったので、ウォッカを本命に予想できなかった。


競馬理論は、フサイチホウオーの能力に疑問を持ちながらも、ウォッカではなく、断然人気のフサイチホウオーを本命に予想してしまったことを深く反省している。
これを糧に、競馬理論は、実力的に疑問の馬が人気になったときには、思い切った予想をしようと心掛けていく。


ウォッカは、第74回日本ダービーにおいて互角のスタートを切ると、中段よりやや後方のインで競馬を進めた。


そして、ウォッカは、直線に向いて前が開くと、牝馬特有の上がり33秒0の切れる脚を使って抜け出し、2着のアサクサキングスに3馬身差をつけて快勝した。


ウォッカの第74回日本ダービーの勝利は、イン有利の馬場に多少恵まれたとはいえ、内容的にも完勝といっていいだろう。


第121回目黒記念において、3歳馬のココナッツパンチ(吉田豊)が、ハンデに恵まれたとはいえ、有馬記念2着で現在の古馬のトップクラスのポップロックにクビ差まで迫ったことを考えると、ウォッカは、現役最強馬であるといっても言い過ぎではないだろう。


よって、競馬理論は、ウォッカがどのような路線に進もうとも、今後のレースでは常に重視して予想しようと考えている。


ウォッカは、秋には、ディープインパクトが敗れた凱旋門賞に向かう計画があるようだが、凱旋門賞では、3歳牝馬にとって斥量が有利なので、ウォッカが、日本の競馬界悲願の凱旋門賞制覇を果たす可能性は高いと競馬理論では判断している。


2着には、14番人気のアサクサキングス(福永祐一)が逃げ粘った。


アサクサキングスは、皐月賞馬ヴィクトリー(田中勝春)の出遅れにも恵まれ、1000m通過60秒5のスローペースで逃げることができ、2着に粘り込むことができた。


第74回日本ダービーにおけるアサクサキングスの2着は、イン有利の東京の馬場とスローペースの展開に恵まれたものである。


但し、アサクサキングスは、百日草特別で皐月賞2着のサンツェッペリン(松岡)を、きさらぎ賞でナムラマース(藤岡祐)を破った実績があるように、マイペースで逃げたときには無類の強さを発揮するタイプであり、第74回日本ダービーで2着に好走しても驚きはない。


しかしながら、近2走の敗戦とヴィクトリーの逃げが予想された第74回日本ダービーにおいて、アサクサキングスの好走をレース前に予想するのは困難であったが、逃げ・先行馬については、常に注意を払うべきであったことは反省材料である。


競馬理論は、マイペースで先行できそうなレースにおいては、アサクサキングスを今後も重視して予想すべきと判断している。


3着には、アドマイヤオーラ(岩田)が追い込んだ。


アドマイヤオーラは、断然人気のフサイチホウオーをマークする位置から競馬を進め、直線ではフサイチホウオーの外に持ち出されたが、大きくフラついてしまい、ウォッカから大きく遅れての3着止まりであった。


アドマイヤオーラは、上位2頭には離されてしまったものの、フサイチホウオーをマークする競馬での3着であり、内容的には悪くない。


また、アドマイヤオーラは、直線でフラつく若さも見せており、これらを総合すると、ウォッカとの着差ほど能力差はない。


つまり、アドマイヤオーラは、3歳牡馬の中では、トップクラスの能力を秘めおり、血統的にも魅力があるので、今後の成長次第では、G1レースをも狙えるだろう。


競馬理論が穴馬として推奨したドリームジャーニー(蛯名正)は、5着であった。
ドリームジャーニーは、自分の競馬に徹して、最後方からレースを進め、大外から33秒1の脚で追い込んだものの、このスローペースの流れでは5着が精一杯であった。


第74回日本ダービーにおけるドリームジャーニーの5着は、イン有利の馬場とスローペースの展開を最後方から5着に追い込んでおり、レース内容的にはウォッカに続くものである。


ドリームジャーニーは、後方から競馬を進める脚質のため、成績こそ安定しないが、常にいい脚で追い込んでおり、さすがG1馬というレースを繰り返している。


ドリームジャーニーは、実績の割に人気にならないタイプでもあるので、競馬理論は、今後のレースにおいても、ドリームジャーニーを重視して予想しようと考えている。


断然人気のフサイチホウオー(安藤勝)は、見せ場なく7着に敗れた。
フサイチホウオーは、スローペースの流れで前に壁を作れなかったことで折り合いを欠いて競馬にならず、7着に敗れた。


競馬理論では、以前から安藤騎手の折り合いのつけ方には疑問を持っていたが、第74回日本ダービーでもそれが露呈した。


しかしながら、フサイチホウオーは、単勝1.6倍の断然人気となってしまったが、人気ほどの実力を秘めていないことも確かであり、折り合いをつけられなかった安藤騎手だけを責めるわけにはいかない。
競馬理論は、第74回日本ダービーのレース展望でも述べたように、レース前からフサイチホウオーが圧倒的な能力を秘めているとは考えていなかった。


なぜならば、これまでのすべてのレース(共同通信杯の競馬理論皐月賞の競馬理論)において、フサイチホウオーは、展開やメンバーに恵まれて好走していたからである。
それを分かっていながらも、競馬理論は、能力の底を見せていなかったフサイチホウオーを、競り合いに強いシンザンタイプと仮定して、本命に予想してしまった。


しかしながら、第74回ダービーにおいて、フサイチホウオーの能力の底がはっきりと確認された。
よって、競馬理論は、これまでの分析結果を信じて、今後のレースにおけるフサイチホウオーを正当に評価していこうと考えている。


以上のように、第74回日本ダービーは、牝馬のウォッカの圧勝で幕を閉じた。
ウォッカは、ディープインパクトがターフを去った後の、新たなスターホースといっていいだろう。


ウォッカが、ディープインパクトが果たせなかった凱旋門賞を制覇し、ディープインパクトを上回るスターホースになり、日本の競馬を盛り上げてくれることを競馬理論では期待している。

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