第135回天皇賞春

第135回天皇賞春では、2冠馬メイショウサムソン(石橋)が、格の違いを見せつけ、3つ目のG1を制覇した。


競馬理論は、メイショウサムソンを軽視し、2着のエリモエクスパイア(福永)も無印であったため、予想としては惨敗であったが、第135回天皇賞春の結果を踏まえて、今後の古馬中長距離のG1戦線で巻き返したいと考えている。


第135回天皇賞は、先行馬が少なかったためスローペースが予想されていたが、大方の予想に反して平均からやや速めといったペースでレースが進んだ。


第135回天皇賞のように中心馬が不在の混戦レースでは、多くの馬が色気を持って早めに仕掛けるので、ペースが上がりやすい。


その平均からやや速めのペースを、メイショウサムソンは、折り合いをつけて、中段から競馬を進めた。
そして、メイショウサムソンは、2週目の3コーナー辺りから徐々に仕掛けて先段に取り付き、4コーナーでは早くも先頭に立った。


普通ならば早仕掛けであるが、メイショウサムソンは、内から迫るトウカイトリック及び外から迫るエリモエクスパイアを凌ぎ、第135回天皇賞馬となった。


メイショウサムソンは、自ら勝ちに行く4コーナー先頭という横綱競馬で且つゴール前でエリモエクスパイアを差し返して3200mの天皇賞を制しており、内容的には着差以上の強さを見せつけた。


そのため、メイショウサムソンは、第135回天皇賞に出走したメンバーであれば、再戦しても先頭でゴールする可能性が高いだろう。


よって、メイショウサムソンは、次走の宝塚記念でも好勝負する可能性が高い。


ただし、宝塚記念では、メイショウサムソンと、第135回天皇賞春に出走していない別路線組との比較が問題となる。


競馬理論は、メイショウサムソンの第135回天皇賞春の勝利を評価しながらも、別路線組との力関係を慎重に分析し、メイショウサムソンの宝塚記念での評価を決定しようと考えている。


2着には、11番人気と人気薄のエリモエクスパイアが大外から差し込んだ。エリモエクスパイアは、メイショウサムソンよりやや前目の位置からレースを進め、直線ではメイショウサムソンの外に持ち出されて追い込んだが、ハナ差だけ届かずの2着に敗れた。


エリモエクスパイアは、3400mのダイヤモンドステークスでも、トウカイトリックとハナ差の2着に好走しており、長距離適性が高いことを示した。


但し、エリモエクスパイアのダイヤモンドステークスの2着は、53キロの軽ハンデと横山騎手の最高の騎乗に恵まれた感が強かった。


そのため、エリモエクスパイアが、トウカイトリックに先着する可能性はかなり低いと判断し、競馬理論は、エリモエクスパイアを無印評価としてしまった。


しかしながら、エリモエクスパイアの第135回天皇賞春の走りを見る限りでは、長距離のスタミナ比べとなるレースでは、エリモエクスパイアから今後も目が離せない。


つまり、今後のレースでは、長距離戦限定でエリモエクスパイアに高い評価を与えるべきと競馬理論では考えている。

3着には、トウカイトリックが内から追い込んだ。トウカイトリックは、ゲート内で池添騎手を振り落とすアクシデントがあったにもかかわらず、普通にスタートを切ることができ、中段のインで上手く折り合いをつけて、競馬を進めた。


そして、トウカイトリックは、有力馬が外から追い込む中、一頭だけでインから追い込んだものの、メイショウサムソンにハナ+クビ差だけ届かずの3着に敗れた。


競馬にタラレバは禁物だが、先週の京都競馬場のようなイン有利の馬場で第135回天皇賞が行われていれば、トウカイトリックが、第135回天皇賞馬となったであろう。


言い換えれば、第135回天皇賞が行われた日の馬場が外も伸びる馬場となってこと、及び、メイショウサムソンとエリモエクスパイアとが馬体を併せて追い込んだことが、トウカイトリックが3着止まりとなってしまった大きな原因である。


つまり、トウカイトリックのレース内容は、上位2頭と互角又はそれ以上である。よって、競馬理論は、今後の中長距離戦線においては、トウカイトリックに、エリモエクスパイアよりも高い評価を与えるべきと判断している。


競馬理論の本命馬で1番人気のアイポッパー(安藤勝)は、4着に敗れた。アイポッパーは、スタートこそ普通だったものの、スタート後の反応が悪く、後方からのレースとなってしまった。


そして、アイポッパーは、2週目の3コーナーでは最後方まで位置取りを下げてしまったことが影響し、直線に向いて大外からメンバー中最速の上がりで追い込んだものの、メイショウサムソンに半馬身程度届かずの4着に敗れた。


アイポッパーの第135回天皇賞春の敗因は、位置取りに尽きるといっても過言ではなく、実力負けではない。よって、アイポッパーが長距離戦ならば安定して能力を発揮するという評価は不変である。


つまり、競馬理論は、今後の古馬長距離戦でも、アイポッパーに高い評価を与え続ける予定である。


以上のように、第135回天皇賞春では、2冠馬メイショウサムソンが格の違いを見せつけて快勝した。


しかしながら、第135回天皇賞は弱いメンバーに恵まれた感も否めず、メイショウサムソンを、今後の古馬中長距離戦線における圧倒的な中心馬として評価するには物足りないと競馬理論では判断している。


よって、競馬理論は、宝塚記念を始めとする今後の古馬中長距離のG1戦線におけるメイショウサムソンの評価を、相手関係及び展開を考慮して、慎重に決定しようと考えている。

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