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第21回根岸ステークスレース回顧録

第21回根岸ステークス

第21回根岸ステークスは、伏兵のビッググラス(村田)が快勝するという波乱の決着となった。競馬理論は、ビッググラスを格下馬と判断し、軽視して根岸ステークスを予想していた。


レースが終わってから考えると、ビッググラスは、第21回根岸ステークスでも通用する下地を備えていた。例えば、ビッググラスは、休み明けの太奏ステークスでボールドウィスパー(秋山)と差のない競馬をしていた。


この太奏ステークスでは、ビッググラスが57キロを背負って休み明けだったのに対し、ボールドウィスパーが56キロで叩き2走目だったことを考慮すると、二頭のレース内容は互角といえる。


そのボールドウィスパーが、ギャラクシーステークスでシーキングザベスト(福永祐一)と0.1秒差だったことから、ビッググラスを連下候補程度には取り上げるべきだった。


更に、ビッググラスは、前々走の準オープン特別では、57.5キロを背負って、同じやや重で行われたギャラクシーステークスでのシーキングザベストの勝ち時計と0.3秒差の好時計で快勝している。


これらのレース内容から、ビッググラスの快勝は、ただのフロックとはいえないと競馬理論では判断している。格下というイメージだけでビッググラスを軽視して予想してしまったことを反省し、今後の予想に生かしていきたいと競馬理論では考えている。


レースでは、ビッググラスは、中段よりやや後ろの馬込みの真ん中を進み、直線に向くと馬込みを割って伸びてきた。そして、ビッググラスは、外から追い込んだリミットレスピットと併せながら差し脚を伸ばし、先行して粘り込むシーキングザベストを完全に捕えてゴールした。


ビッググラスは、2着のシーキングザベストに1馬身1/4差をつけており、快勝といって問題ないであろう。


よって、ダートの重賞であれば、今後もビッググラスにある程度の評価を与える必要がある。但し、根岸ステークスよりもメンバーが強化するフェブラリーステークスでは、ビッググラスが通用する可能性は低いと競馬理論では判断している。


2着には、シーキングザベストが何とか粘り込んだ。シーキングザベストは、好スタートを切ったものの、福永祐一騎手に抑えられて、5番手からレースを進めた。


シーキングザベストは、直線に向いても抜群の手応えで追い出されると、逃げるトウショウギア(吉田豊)を交わして一旦は先頭に立った。


しかしながら、シーキングザベストは、残り1ハロンで伸びを欠いてしまい、ビッググラスに簡単に交わされてしまい、2着に敗れてしまった。


福永祐一騎手は、逃げ馬のトウショウギアが1枠を引いたことで、シーキングザベストに控える作戦を取らせたと考えられる。


しかしながら、シーキングザベストの能力を最大限に発揮するためには、シーキングザベストは、先行して後続の馬に脚を使わせる競馬をすることである。


実際にそのような競馬で、シーキングザベストは、東京1600mの武蔵野ステークスを快勝している。よって、根岸ステークスでも、シーキングザベストは、トウショウギアから離れた2番手を追走していれば、違う結果になったであろう。


シーキングザベストは、自分の競馬ができなかったにもかかわらず、2着を確保したあたりはさすがといえる。


このように、シーキングザベストは、ビッググラスに敗れてしまったものの、内容的にはビッググラスより上と競馬理論では判断している。


よって、シーキングザベストは、17戦16連対のダート路線ならば今後も常に好走するであろう。


また、本番のフェブラリーステークスでも、シーキングザベストが、楽に先行できるようであれば残り目の可能性まであり得ると競馬理論では判断している。3着には、9歳馬のニホンピロサート(勝浦)が追い込んだ。


ニホンピロサートは、後方の外を進み、直線でも大外から差し脚を伸ばし、出走メンバー最速の35.9秒の上がりで、2着のシーキングザベストとハナ差の3着まで追い込んだ。ニホンピロサートは、9歳馬ということもありあまり人気にはならないが、ダートの短距離戦であれば常にいい脚を使う。


つまり、ニホンピロサートは、前崩れの流れにさえなれば、地方競馬で行われる交流重賞だけでなく、中央競馬の重賞でも通用する。


よって、人気にならないニホンピロサートを、今後も重視して予想すべきと競馬理論では判断している。4着は、連覇を狙ったリミットレスピット(蛯名)であった。リミットレスピットは、断然人気のシーキングザベストの直後から競馬を進めた。


リミットレスピットは、直線に向くと一旦伸びかかったものの残り200mで脚が鈍り、4着に敗れてしまった。リミットレスピットの敗因は、58キロの斥量や使い詰めのローテーションなどが考えられる。


ただ、競馬理論では、リミットレスピットが自ら勝ちに行って勝利を収められるほどの圧倒的な能力を持ち合わせていないことが最大の敗因と判断している。


去年の根岸ステークスでは、リミットレスピットは、ポッカリと開いたインを差すという展開に恵まれて、勝利を収めた。一方、今年の第21回根岸ステークスでは、リミットレスピットは、人気のシーキングザベストをマークして早めに交わしに行く競馬をしたことによって、伸びを欠いてしまった。


但し、リミットレスピットは、芝・ダートを問わず、短距離戦ならば安定して走るのは間違いなく、メンバー次第では今後も上位争いをするであろう。


以上のように、第21回根岸ステークスは、11番人気と人気薄だったビッググラスの勝利という波乱の決着で幕を閉じた。


本番のフェブラリーステークスには、更に強力なメンバーが出走してくるので、第21回根岸ステークスがフェブラリーステークスに直結する可能性は低いと競馬理論では判断している。


フェブラリーステークスでも唯一通用する可能性があるとすれば、マイペースで先行できたときのシーキングザベストであろう。

それ以外の馬は、フェブラリーステークスで厳しいレースになる可能性が極めて高いと競馬理論では判断している。

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