天皇賞は、牝馬のヘヴンリーロマンス(松永幹夫)が勝利して、大穴決着となった。
このような大穴決着となった原因は、超スローペースの展開に尽きる。
天皇賞は、1000mを1分1秒8、1400mを1分26秒5というラップで通過した。
これは、この日の馬場状態を考えると、条件クラスでもスローペースである。
つまり、天皇賞は、超スローペースでレースが進んだので、どの馬でも走れる時計の決着となった。
これによって、天皇賞は、実質的にラスト3ハロンだけの競馬となった。
これは、レースの上がり3ハロンが33.6秒だったことからも分かる。
レースの上がりが速くなると、先行馬が有利になる。
更に、無駄な距離を走った馬は、間違いなく届かない。
その結果、インを突いた牝馬二頭(ヘヴンリーロマンス及びダンスインザムード)が好走した。
勝ったのは、ヘヴンリーロマンスである。
ヘヴンリーロマンスは、内枠が有利の府中2000mを生かし、中段のインを確保した。
ヘヴンリーロマンスは、そのまま直線に向き、前が開くとインを突いて追い込んだ。
そして、ヘヴンリーロマンスは、抜け出したゼンノロブロイをゴール前で捕らえて優勝した。
ヘヴンリーロマンスは、今までの重賞でも、ラチ沿いを走ると能力を発揮する。
競馬理論は、ヘヴンリーロマンスが1枠を引いたので、馬券の対象になるかどうかを検討した。
ヘヴンリーロマンスは、去年の暮れに安田記念勝ちのアサクサデンエンに快勝しており、天皇賞でも通用する可能性があると判断していた。
しかし、他の人気馬に印を回してしまった結果、ヘヴンリーロマンスを無印にしてしまった。
競馬理論は、外枠の人気馬を軽視することも考えていたが、結果的に展開よりも馬の能力を重視してしまった。
ヘヴンリーロマンスの天皇賞の好走は、展開に恵まれての結果である。
ヘヴンリーロマンスは、天皇賞馬となったので、次走以降も牡馬とのG1を使うことになると思うが、牡馬とのG1では今後通用しない可能性が高い。
しかし、ヘヴンリーロマンスが、内枠を引いた時だけは抑え程度の評価が必要である。
2着は、ゼンノロブロイ(横山典弘)であった。
ゼンノロブロイは、外を回って好走した唯一の馬である。
競馬理論は、圧倒的な能力の高さから海外遠征帰りでも問題ないと判断して、ゼンノロブロイを本命とした。
ゼンノロブロイは、レースでは、好位の外を追走し、直線でも外に出す横綱競馬で勝ちにいった。
その結果、ゼンノロブロイは、ゴール前で、ヘヴンリーロマンスにインから出し抜けを食らって、
2着に敗れた。
しかし、競馬理論は、今回の天皇賞で改めてゼンノロブロイの能力の高さを確認した。
ゼンノロブロイが、古馬の最強馬であることは疑う余地がなくなった。
これによって、ゼンノロブロイとディープインパクトとの戦いが楽しみになった。
3着は、ダンスインザムード(北村宏)であった。
ダンスインザムードは、好スタートを決めて、インの3番手に潜り込んだ。
そして、ダンスインザムードは、4コーナでインを突いて、抜け出した。
このとき、競馬理論では、ダンスインザムードの勝利と判断した。
しかし、ダンスインザムードは、まだ復調途上の分、ゴール前二頭に差されてしまったが、見せ場たっぷりのレースであった。
但し、ダンスインザムードの好走は、北村宏騎手の好騎乗及び展開によるものが大きい。
ダンスインザムードは、今回の天皇賞の好走で次走以降も人気になると思われる。
しかし、ダンスインザムードは、気難しい馬であり能力を発揮出来ないレースも多いので、競馬理論は次走以降押さえ程度の評価にとどめる。
他に注目すべきレースをしたのは、スイープトウショウ(池添謙一)である。
スイープトウショウは、終始大外を回らされたので、5着に敗れた。
しかし、スイープトウショウの内容は、ゼンノロブロイに続く好内容であった。
スイープトウショウの次走以降のレースに注目が必要と競馬理論は判断している。
この展開で、最も好走しなければならないのは、2番手を走ったタップダンスシチーである、しかし、タップダンスシチーは、見せ場なく敗れてしまった。
タップダンスシチーは、既に往年の力を発揮出来ない状態である。
そのため、タップダンスシチーは、今後馬券になる可能性が極めて低い。
天皇賞は、古馬の最強馬がゼンノロブロイということを改めて確信するレースとなった。