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第10回NHKマイルカップレース回顧録

第10回NHKマイルカップ

NHKマイルカップは、歴史上初の牝馬同士で決着した。この結果を生み出した最大のポイントは、超スローペースの展開であった。この超スローペースの原因を作った最大の原因は、ディープサマー(藤田伸二)及びビッグプラネット(蛯名正義)の二頭である。ディープサマーは、前走のニュージーランドトロフィーで中山1600mの不利な外枠から1000m通過57秒8のペースで逃げた。対して、ビッグプラネットは、2000mの皐月賞でも59秒台の逃げを打っている。
このことを考えれば、1600mのGⅠレースで、エイシンヴァイデン(武幸四郎)の楽な単騎逃げになるとは思えなかった。エイシンヴァイデンは、1000m通過59.4の超スローで離して逃げた。つまり、2番手以降の馬は更に遅いペースであり、後ろからの馬が届く訳がなかった。
それにしても、ディープサマー及びビッグプラネットの二頭の騎手は、GⅠレースで何故このような乗り方をしたかに疑問が残る。この二頭の出方が、牝馬二頭のワンツーフィニッシュという結果を導いたといっても過言でない。
ラインクラフト(福永祐一)は、桜花賞に続き、文句のない内容であった。ラインクラフトは、桜花賞でも不利な外枠を克服しての勝利で時計的にも、古馬のオープン級の時計であったので、ここでも当然主力になると競馬理論では想定していた。レースでは、ラインクラフトは、好スタートを決め、4番手のインコースに潜り込んだ。 そして、ラインクラフトは、4コーナを回ってもインを突いて、抜け出し圧勝した。ラインクラフトは、先行馬有利の展開と外が伸びない東京の馬場にも助けられたとはいえ、能力の高さも示したレース内容であった。
ラインクラフトは、今後もマイルくらいの距離であれば、GⅠでも上位の常連になると競馬理論では考えている。 デアリングハート(後藤浩樹)は、ラインクラフトにまたしても負けたが、牡馬相手に健闘の2着であった。
デアリングハートは、ラインクラフトをマークして同じような位置から、直線は外に出しての 2着であった。デアリングハートは、スローな前残りの展開に恵まれたのも確かだが、牡馬の1流馬を負かしたことを考えると、評価してよい。 3着は、アイルラヴァゲイン(横山典弘)であった。アイルラヴァゲインは、ラインクラフトの直後のインを進み、絶好の展開であったが、 4コーナでゴチャつき、外に出した分だけ届かずの3着であった。
アイルラヴァゲインは、スムーズな競馬なら2着はあったと思われる。アイルラヴァゲインは、短距離戦では、今後も中心になる一頭と競馬理論では判断している。 人気のペールギュント(武豊)及びマイネルハーティー(内田博)は、追い込みが不発に終わった。追い込みの人気馬は危険が伴うと、いつも述べているが、今回は惨敗する予想がいくつもあった。ペールギュント及びマイネルハーティーは、超スローペースの展開に殺されたこともあるが、東京の馬場にも殺されたと競馬理論では判断している。
NHKマイルの週の東京競馬の芝のレースは、外を回った馬が殆ど壊滅している。 NHKマイルは、良馬場であったが、金曜から土曜の朝まで残っていた雨が影響していたと思われる。これは、去年の回顧でも述べたが、東京の芝の水はけに影響している。
東京の芝は、馬場の改修工事後、雨が降ると極端に外が不利になる傾向が強い。なぜなら、馬場の内の水はけがよく、雨の後はインの方が走りやすくなっているからだと、競馬理論では判断している。正確な理由は不明だが、雨が降ったら外が伸びないというのは、東京競馬の芝のレースでは、かなり重要なファクターとなっているので、頭に入れておきたい。
特に、これからの梅雨の時期で、穴馬券を取るためには、内枠と先行馬に注意が必要である。このようなことを判断できない一般の競馬ファンは、競馬で勝てるわけがないのである。

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